「良いものが”必ず”あるファーム」を目指して

農業は毎年1回のチャレンジです。播種から収穫まで1回。もちろんその間に様々なプロセスがあり、濃密な1回となります。それでも1回は1回。今年の失敗は、来年の糧になりますが、今年中に取り戻すことができません。また、商品になるまでの時間も長く、準備期間から数えれば6〜10ヶ月程度を要します。逆に言えば、6〜10ヶ月後からでなければ請求書を出すことができません。その間に天候不順、災害などがあれば、そこまでの準備はすべてが露と消えます。

だからこそ、私たち農業法人は農業技術と同時に経営技術も身につけていかなければなりません。この両立ができてはじめて、私たちは自分たちが心底美味しいと考える農作物を、毎年提供することができるようになります。大事なのは、「あそこには必ずいいものが通年通してある」という信頼感だと私たちは考えています。解決すべき課題は山のようにあります。肥料一つの手配でも、味や生産データを丁寧に分析しながら調整していく必要があります。多様な農作物を生産するために、より多くの作物の知識や各地域に蓄積された農業ノウハウを吸収する必要があります。ハードウェアへの投資、人材育成への投資も必要不可欠です。しかし、これらすべては伸び代です。私たちはもっともっと良くなっていく。イナゾーファームは、そういう農業法人であり続けることを事業の目的にしています。

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1948
初代 谷 三雄が入植
トラクターなどなく、馬を使って耕作してきた時代。厳しい環境の中で仲間と共に新しい可能性の開拓に並々ならぬ努力を注ぐ。

1970
二代目 谷文雄が就農
高度経済成長に差し掛かった日本経済。農家は伝統的な職業という考え方が強く、まだまだ農業経営といった発想も考え方もなかったように思える時代。初代から数えること22年。二代目の挑戦は農業のアップデートにあった。

2007
三代目 谷寿彰が就農
ITの波が社会全体におしよせ、農業もまた全く新しい分析やプロセスの構築という可能性に接していた。新時代の農業の担い手として三代目が新しいチャレンジに挑む。

マネジメント

現在は3代目であり、谷寿彰が代表取締役を務めている。COOは、妻の江美。どちらも30代でありながら、ユニークな経歴を有している。特に代表の谷は、農業をもはや偏愛しているといってよく、徹底的な追求とよりよくするための創意工夫への情熱は他の追随を許さない。

谷寿彰 Toshiaki Tani

谷寿彰 Toshiaki Tani

CEO / OWNER

イナゾーファーム三代目。農業大好き人間。その偏愛ぶりは、来訪者に来年の肥料の組み合わせをとうとうと語る姿にも見受けられる。北海道大学大学院農学研究科卒など、専門家としての顔も持ち合わせており、就農2年目に新規作物として園芸用ハウスを購入しトマト栽培を始めるなど、試行錯誤と行動力のマリアージュに定評がある。クロスカントリースキーでは全国クラスの腕前があるアスリートでもあり、フードマイスターとして食にもうるさい。プロフィールを並べるとめんどくさいヤツなのか?と思われがちだが、大体ニコニコしているやさしい人として知られている。

谷江美 Emi Tani

谷江美 Emi Tani

COO

東京出身で絵に描いたようなスチューデントサクセスストーリーをもっているが、全然その匂いがしない奇特なキャラ。何かに執着しないで前進あるのみ突き進むことができる稀有な存在。大学在学中に農業に興味を持ち、日本各地の農村やヨーロッパのファームステイを訪ねるという行動を見ても明らか。しかし、その懐に飛び込むうまさ、誰に対してもフラットな姿勢、学生時代から蓄積された品のある丁寧なコミュニケーションによって、人好きされネットワークがどんどん広がっていくキャラとして親しまれている。「都市と農村を繋ぐ」ために全身全霊で前進全礼を実行している。

会社概要

社名:株式会社イナゾーファーム
代表者:谷 寿彰   
所在地:〒098-0475 北海道士別市多寄町38線西9番地
電話:0165-26-2031  
FAX:0165-26-2867

業務内容  
●有機農産物及び慣行農産物の生産 
●有機農産物の加工品製造 
●農産物及び加工品の販売

主要商品
(有機JAS取得)フルーツミディトマト(イナゾー®トマト)  
(特別栽培)カボチャ、(慣行栽培)もち米、大豆、小豆  
(加工品)有機トマトジュース

JGAP認証

2020年にJGAP認証を取得。GAPは農場管理の基準で農薬・肥料の管理など、持続可能な農業につながる多くの基準が定められている。

有機JAS

トマトとアスパラで有機JAS取得
有機JAS加工食品はトマトジュースに限る

ha 農地面積
種類 作物の種類
創業から
卸先