大豆もまた魅力的な作物です。日本は国内消費量のほとんどを輸入に頼っていますが、イナゾーファームでは稀少な国産大豆にこだわった生産を続けています。「豆」は人類史上でも最も重要な作物の一つです。この農業ノウハウは、有史以前からの蓄積であり、同時にさまざまな食材に応用されてきたものでもあります。この生産と品質向上に現代においても挑むことは、人類の歴史を紡ぐことでもあります。
大豆の可能性
今後は、さらに大豆を水煮にしたり食べやすい状態にするシンプルな加工品を手掛けたいとも思っています。トマトとあわせて日本になかった食べ合わせでの「畑の肉」的な使い方にチャレンジしたい。このあたりは、代替え肉としての需要の高まりや、次世代のタンパク源としての見直しなども大きな魅力だと考えています。
豆の価値
世界的にみても、豆類はその料理の種類から消費のされ方まで様々です。北海道の大地でも実に様々な豆類が栽培されています。そのため、農地的にもノウハウの共有が行われやすく、ネットワーク構築という面においても有効です。農作物はここもおもしろい。作っている作物や、作りたい作物によって、異なるネットワークへとアクセスできる。中でも豆類は、その多様性においてユニークであると言えるのです。